ccTLDとは？意味と国別コードトップレベルドメイン一覧

ドメインを取得しようと思うものの、「.com」と「.jp」どっちがいいの？など、トップレベルドメインを何にするかで悩んでいませんか？

日本でおなじみの「.jp」はccTLDとよばれるトップレベルドメインで、ほかのトップレベルドメインとは少し違った特徴があります。

ここでccTLDについて簡単に学び、トップレベルドメイン選択の際の参考にしてください。

目次

• ccTLDとは
• ccTLDの例一覧
• ccTLDを使うメリット
• まとめ
• ccTLDについてよくある質問

ccTLDとは

ccTLDとは、country code Top Level Domain（カントリーコード・トップレベルドメイン）の略で、それぞれの国や地域に割り当てられたトップレベルドメインです。

国別コードトップレベルドメインとも呼ばれ、該当する国や地域にドメイン登録主の住所があることが条件となっていて、日本では「.jp」が利用できます。「.cc」など一部のものは、住所に関係なく世界中のどこからでも取得できます。

基本的に国際規格であるISO 3166-1のカントリーコード（2文字）を基に文字列が決められています。

ccTLDの例一覧

.jp	日本
.us	アメリカ合衆国
.uk	イギリス	国別コードはGB
.fr	フランス
.eu	EU
.cn	中国
.kr	大韓民国
.tw	台湾	国外居住者でも取得可能
.cc	ココス諸島	国外居住者でも取得可能
.co	コロンビア	国外居住者でも取得可能
.tv	ツバル	国外居住者でも取得可能

ツバルの「.tv」など単語名と一致するものやココス諸島の「.cc」のように覚えやすいものの中には、国外からでも取得できるものもあります。

ccTLDを使うメリット

信頼度が高まる

ccTLDは、ICANN（Internet Corporation for Assigned Names and Numbers）から委任された組織が管理します。例えば日本では、「.jp」の管理はJPRS（株式会社日本レジストリサービス）が担っており、JPRSが業務遂行できなくなった場合は、日本政府とJPNIC（一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター）が対応することが決められていることからも、「.jp」が信頼できるトップレベルドメインであることがわかるでしょう。

信頼できるトップレベルドメインを利用することでそのウェブサイトの信頼度も高まり、訪問者が警戒してアクセスするのをやめてしまう可能性を減らすことができます。

ただし、ターゲットの居住地域が取得するccTLDの国や地域外である場合は、かえって信頼度が下がってしまう恐れがあります。

検索結果で有利になる

ccTLDを利用しているサイトは該当する国や地域に関係している可能性が高いと判断され、検索結果で優先して表示されます。ターゲットの居住エリアが限られているのであれば、該当する国や地域のccTLDを使うことで検索結果に表示されやすくなります。

覚えやすい

国別コードを基に作られているccTLDは2文字でできているため、覚えやすいのもメリットです。特に、国外からでも取得できるccTLDは単語になっていたり同じアルファベットの連続であったりと覚えやすいものが多くあります。

「.com」などの認知度が高く覚えやすいトップレベルドメインが取得できなかった場合は、その他のマイナーなgTLDよりも信頼度の高いccTLDを選ぶと良いでしょう。

メリットを踏まえると、越境ECなどで海外用サイトを作りたいと思ったときには、ターゲットとなる国のccTLDを使ったドメインを取得するのがおすすめです。ターゲット国のccTLDを使用することでその国で検索結果に表示されやすくなり、ターゲット顧客にウェブサイトを見つけてもらいやすくなります。

逆に、ターゲットが明らかに日本国内なのであれば、国内での信頼性も高く検索結果でも優位になる「.jp」を使うのが良いでしょう。

まとめ

ccTLDは国や地域に特化したトップレベルドメインで、国別コードを基に作られています。信頼性が高く、その地域での検索結果に表示されやすくなるという利点があります。国や地域を限定しないccTLDもあり、覚えやすいものやウェブサイトの内容と一致する単語になっているものなどを利用することも可能です。