ブランド企業は、Shopifyの製品を求めてShopifyを選択いただいています。現在提供しているShopifyの製品に関心を持っていただけていることもありますが、それ以上に、私たちの製品が非常にスピーディーに進化することへの関心の高さもあるのです。
2024年1月31日(米国時間、日本時間では2月1日)に、Shopify Editionsの最新版をリリースします。Shopify Editionsでは、冬と夏の年に2回、過去6ヶ月間に出荷した製品ロードマップを公開しています。今回のShopify Winter ‘24 Edition ではこれまでと同様に、100種類以上のプラットフォームアップデートを公表します。
これら最新のイノベーションの公開を目前に控え、Shopifyがイノベーションを続ける原動力となっている根本的な方針についてご紹介していきます。なぜShopifyは今あるような製品を作っているのでしょうか、そしてShopifyはどのように製品開発や製品戦略に取り組んでいるのでしょうか。
Shopifyが目的としているのは、世の起業家の成功率を高めていくことです。それを実現するための基本原則がいくつかあります。それによって、なぜ今日のベストブランドがShopify上でビジネスをしているのか、そしてなぜ未来のベストブランドもShopify上で作られるのかを紐解くことができます。
1. デジタル・ネイティブなビジネスを始める方法を簡易化する
あまり知られていませんが、Shopifyの名前の由来は "simplify (シンプル化)"からきています。Shopifyの製品で行っていることの多くは、まさに「複雑なものをシンプル化する」ことなのです。起業家にとって複雑な事柄とは、巨大なサーバーからコード、ウェブデザイン、配送、税金、支払いまで多岐に渡ります。Shopifyはそうした複雑なことをすべて、簡易的に対応できるソリューションを開発しています。
つまり、起業家が事業立ち上げを決める際の障壁を下げることで、より多くの起業家を世に送り出すことができる、それこそが世界で求められていることであると私たちは信じているのです。
私たちのソフトウェアによって、何百万人もの人たちに、「自分も起業できるかもしれない 」と考えるきっかけを与えることに貢献してきたという自負があります。
Shopifyが提供する製品には、複雑なものをシンプルにしてきた事例が数多くあります。
たとえば、Shopifyの製品に統合されているAIの話抜きでは、シンプル化の精神について語れません。ShopifyのAI機能群である「Shopify Magic」は、事業者が貴重な時間を無駄にしないために利用されています。Shopify Magicは、命令型から宣言型のソフトウェアへ移行した歴史的な革新といえるでしょう。
ソフトウェアを車に置き換えてみます。車に乗れば、行きたいところまで運転して行くことができます。それが「命令型ソフトウェア」です。それに対して、「今、運転したくない。どこへ行きたいか言うから、そこまで運転してくれる?」というのが「宣言型ソフトウェア」の世界で、Shopifyが今提供していこうとしていることです。
2. あらゆるチャネルで販売するという理想を実現する
多くの場合、ソフトウェアはaかbのいずれかの課題を解決することに使われます。そもそも、なぜ、どちらかを選択させるのでしょうか。
たとえば、消費者向けあるいは法人向け、ではなく、消費者向けと法人向け:Shopifyは、一つのプラットフォームで、B2CとB2Bを実現します。それぞれ異なるウェブサイトを立ち上げる必要はありません。在庫から、発注、返品、ロジスティクスまで...あらゆる工程を統合し、一元管理することができます。
Shopifyのソリューションは、単に違うものを連携して組み合わせたわけではありません。顧客がいるチャネルが全体を管理するプラットフォームの一部機能として組み込まれており、単に複数の機能を繋いで統合しているわけではありません。個別にあるチャネルを繋ぎ合わせたものとは違うことに、ご利用いただくとお気づきになるはずです。
3. 最高の開発者とプラットフォームのエコシステムを実現する
Shopifyは、事業者が抱える課題解決に向けて製品を開発していますが、すべてを自社で行っているわけではありません。Shopifyの開発者プラットフォームとエコシステムを構築し、Shopifyだけでは対応できないニーズに対応するソリューションをパートナーが構築できる仕組みを提供しています。
私たちは、コマース向けの世界最高レベルの基盤とAPIからビジネスをスタートさせましたが、Shopifyが提供するソリューションに拡張性を持たせることで、アプリ開発パートナーが多様な問題解決を図る機能を開発できるようにしています。開発パートナーは、その機能をShopifyアプリストアやテーマストアで公開するための申請を行い、顧客となる事業者に向けて提供します。
Shopifyアプリストアには現在1万種類以上のShopifyアプリが掲載されており、他のコマースプラットフォームと比べてもソリューションを豊富に取り揃えたアプリエコシステムとなっています。コマース領域でこれほど活性化したエコシステムは他に類がなく、Shopifyの開発者エコシステムのメンバーになることは、開発者にとってもメリットがあるといえます。
Winter ‘23 Editionでは、「Built for Shopify」というShopifyアプリストア向けの新たなバッジプログラムを展開しました。このプログラムは、Shopifyのプラットフォーム上で構築されたアプリの品質と連携基準を新たに設定し、明確化したものです。Shopifyストアにインストールされたアプリの10%がまだBuilt for Shopifyで認定されていませんが、認定率は今後上がる見込みです。Shopifyと密に連携できる認定アプリは、一般的な追加機能よりも、製品に元々あった機能のように使えるところが、ユーザーにとってのメリットになります。
4. 卓越した技術とデザイン
Shopify Editionでは、毎回100種類以上の機能アップデートを公開しています。アップデートの1つが、他社の6ヶ月分のロードマップ全体にも値することもあります。私たちはその100倍のアップデート作業を完遂しているのです。
そうした卓越した技術への追求は、Shopifyの創業者でありCEOのトビ・リュトケ(Tobi Lütke)の方針で実施しています。リュトケは、コマースをより良いものにするための技術探究に非常に深く情熱を注ぎ、それを会社のDNAとして大切にしています。
その結果 、Shopifyの管理画面は、最もパフォーマンスが高く、美しく、そして使いやすい製品の一つとなっています。事業者がShopifyの管理画面を使いながら多くの時間を費やすことを考えると、管理画面の完成度は非常に重要なポイントです。場合によっては、終日Shopifyの管理画面でビジネスに向き合わなければならない時もあるでしょう。
Shopifyでコア製品担当のバイスプレジデントを務めるグレン・コーツ(Glen Coates)は次のように述べています。
「すべてのピクセルが手作りであることが重要です。なぜなら、これこそが、マーチャントが現在のビジネスにおいてShopifyを愛しデフォルトにする大きな理由となっているからです。そして現在のビジネスだけではなく、その次に立ち上げるものも、ずっと使い続けてくれるのです」
このレベルの卓越したデザインは、ポジティブなユーザー体験を生み出すだけでなく、最高のパフォーマンス、つまりコンバージョンにも繋がっています。コマースにおいては、売上に直結するパフォーマンスを引き出すことが最重要といえます。
現在、世界に300拠点を持ち、世界中から0.05ミリ秒以内でのアクセスが可能です。Shopifyでは350人のインフラエンジニアが日々これらに取り組んでいます。
Shopify Checkoutは、競合他社のものと比較すると、コンバージョン率が平均15%優れています。つまり、私たちのチェックアウト機能を利用している事業者の収益に15%多く貢献していることになります。技術的かつデザイン性に優れていることは、実際に収益を上げることにもなるのです。
なぜ事業者や開発者がShopifyを選び、デフォルトで利用されるのか、お分かりいただけたでしょうか。
Shopifyは、ビジネスを始めるのに最適なプラットフォームを提供しています。事業規模を拡大するごとに、他のどのプロバイダーよりも寄り添ったサポートを提供し、さらにはShopifyアプリエコシステムも問題を解決します。スピーディで利便性が高く、常に最先端テクノロジーを採用した製品を提供します。また、高いコンバージョン率を実現することで、より多くの収益につなげることができます。そして何より、Shopifyは事業者の成功のために、製品開発に投資し続けています。
5. 実績をすべての企業に還元
何百万もの企業がShopifyのプラットフォームを利用して商品を販売し、年間に何億人もの人たちが購入します。毎週、何十億ドルもの金額が私たちのプラットフォームを通じて処理されています。Shopifyは、その規模やデータのすべてを、マーチャントの今後の利益のために製品に反映する形で還元しています。
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この記事でご紹介した詳細が発表されるまであと数日です。こちらのページでそれをご確認ください!