史上初のマーチャント向けライブ配信となったShopify Reunite。配信では多くのShopifyの新機能が紹介されました。また、日本からも多くの方にご視聴いただきShopify一同感謝しております。Reuniteの本編の字幕版もすぐに公開予定ですが、この記事では一足早く、皆さまにShopify Reuniteで紹介された機能をご紹介します。
目次
- Money
- オンライン販売をより速く、よりシンプルに
- 新テーマ「Express」を発表
- すべてのプランでギフトカードが利用可能に
- お店へのサポート機能(チップ機能)を公開
- 世界中のお客様にリーチ
- 通貨の選択肢をさらに追加
- 価格の透明性を作成
- 新しいストアエディタの登場
- 定期購買機能に関するアップデート
- マーケティングとセールスを進化させる
- 新しいShopify POS
- GoogleショッピングとFacebook Shops
- Shopify メールでお客様とつながる
- Pingのチャット機能を使用してビジネスを成長
- Shopチャネルを使って近くのお客様にリーチ
- バックオフィス機能を進化
- 注文をより速く、より簡単に
- ストアのパフォーマンスを向上
Money
Shopify Capitalを通してより早く資金を調達
現在のような不安定な状況下では、財政支援策を受けるのにも時間がかかることがあります。米国、カナダ、英国の事業者はShopifyの管理画面から今までの売上に基づいたShopify Capitalの資格を簡単にチェックすることができるようになりました。
また、銀行から行われる従来の融資は時間がかかっている状況です。だからこそ、最低限のペーパーワークと信用調査の省略で、Shopify Capitalにお申し込みいただくことができるようにしました。承認され次第、資金が皆さまの銀行口座に数日で振り込まれます。
資金の返済もシンプルで、皆さまのビジネスに合う売上からの返済率が設定されます。この機能は現在、米国と英国とカナダでご利用可能です。
Shop Payの分割払いで売上増加(米国限定)
皆さまのビジネスにはより多くの決済方法を望んでいるお客様がいるかもしれません、そこで今年の終盤にShopifyとパートナーは米国におけるShop Payでの分割払いの機能を追加します。世界中で4,000万人以上のユーザーが毎月Shop Payを利用しています。
分割払いを導入することで、平均購買単価やコンバージョン率の増加といった恩恵を受けることができます。現在、アーリーアクセスに登録でき、米国の全マーチャントに対しては今年の後半に公開予定です。
Shopify Balance(米国限定)
銀行などの金融機関のサービスに対応するのはビジネスを運営するために非常に重要なパートですが、現在の世の中にある金融機関のプロダクトは必ずしも小規模や独立したビジネス向けに作られた物ではありません。Shopify Balanceはそんな皆さまのための新しいプロダクトです。
Shopify Balanceの機能:
- Shopify Balanceアカウントで皆さまの売上や支払いを統合し、資金へのアクセスを簡単にして一箇所から管理
- Shopify Cardでオンライン、モバイル、実店舗での支払いと、ATMからの資金の引き出しを管理
- 福利厚生やキャッシュバック、毎日のビジネスのお支払いへの割引を提供
本サービスは今年の後半に米国のマーチャントに向けて展開される予定です。
オンライン販売をより速く、よりシンプルに
新テーマ「Express」を発表
Expressは皆さまのストアを1秒でも早くオンラインに公開したいときに役立つテーマです。カスタマイズはほとんど必要なく、商品写真だけで素敵な見た目のデザインのサイトを作ることができます。
さらにExpressはスマホユーザーに最適化したテーマになっており、レストランやカフェなどの飲食店にはぴったりのテーマです。現時点ではテーマの機能も最小限にとどめており、簡単に使えるので初心者にもおすすめです。本テーマはすでに皆さまにご利用いただけます。
すべてのプランでギフトカードが利用可能に
皆さまの事業をお客様が様々な方法で支えることができるために、ギフトカード機能がすべてのプランで利用可能となります。事業の売り上げが減少することで、日々の固定費の支払いの管理などが非常に困難になりますが、ギフトカード機能によりお店のファンの方に新たな支援方法を提供し、そしてストアのキャッシュフロー改善へとつながります
お店へのサポート機能(チップ機能)を公開
オンラインのチップ機能(日本語の決済画面ではサポートの名称)を決済画面に組み込むことができるようになりました。お客様は売上のパーセンテージもしくは任意の金額をプラスしてお支払いすることが可能です。
世界中のお客様にリーチ
今後発表される新機能では国、通貨、言語ごとに異なる固有のドメインを割り当てることができます。これにより越境ECのお客様に対してさらに便利な購買体験を提供することができます。本機能は今年の後半に公開予定です。
通貨の選択肢をさらに追加
Shopify ペイメントで利用可能な通貨が133種類となります。多通貨販売は越境ECを行う上では欠かせない機能ですが、これによりさらにシームレスな体験を提供可能です。本機能は今日から利用可能です。
価格の透明性を作成
2020年の後半に公開されるカスタムFX機能により、異なる通貨における商品価格により透明性を持たせることが可能となります。カスタムFXでは通貨ごとに一定の通貨レートを設定することができるので、日々異なる価格の為替レートに対応する必要がなくなります。本機能は今年の後半にShopify ペイメントをご利用中のストアに公開されます。
新しいストアエディタの登場
Shopifyでストアをオープンして、ホームページをカスタマイズする機能が新しくなります。今後画像や動画などのコンテンツをサイトのどのページにでもドラッグ&ドロップで追加できるようになります。本機能は今年の後半に公開予定です。
定期購買機能に関するアップデート
私たちはパートナーとShopifyの決済画面内にさらにシームレスな定期購買体験が可能となるアプリの開発に取り組んでいます。さらに決済画面内に直接多くの商品をアップセルやクロスセルなどのリコメンドするソリューションの構築にもパートナーと取り組んでいます。これらの機能は今年の後半に利用可能となる予定です。
マーケティングとセールスを進化させる
新しいShopify POS
最新版のShopify POSではスマートグリッド機能を加え、マーチャントの皆さまが必要な機能をトップ画面にカスタマイズして表示させることが可能になりました。また、皆さまの事業に必要なポイントプログラムなどの機能をアプリを使うことで導入することもできます。
さらに新しいShopify POSではカーブサイドピックアップや店頭受取の機能も使用することができます。また、店員ごとにアクセス権限を変更したり、店員ごとの売上を確認することができます。最新版のShopify POSは現在利用可能です。もし、Shopify POSが皆さまのビジネスにどう使えるかを確認したい場合はこちらからご連絡ください。
GoogleショッピングとFacebook Shops
多くのお客様がGoogleを使用して買い物に必要な情報を検索します。また、Googleにはショッピングタブがあり、そこに商品を掲載することでより多くのお客様との接点を作ることができます。元々Googleショッピングは広告でのリスティングの対象箇所でしたが、最近では関係のある検索キーワードにおける無料リスティング機能もスタートしています。この無料リスティングがShopifyのGoogleショッピングアプリを使うことで、簡単に同期、配信、そして最適化することができるようになりました。
Googleショッピングは現在米国のみの機能ですが、今年の後半には世界中でのローンチを計画しています。
また、Facebookのユーザー層は増加の一途を辿っており、多くのビジネスオーナーがFacebookのユーザーにリーチしようと心がけています。Shopifyを使うことで、簡単に皆さまの商品をFacebookと同期し、FacebookとInstagramに新たなストアを作成しオーディエンスの前に出すことができるようになります。インスタグラムのタグ付け機能をすでに使用している米国のユーザーは、今日から利用可能です。
Shopify メールでお客様とつながる
メールマーケティングは既存顧客にリーチしてブランドロイヤルティを構築する最も効果的なマーケティングチャネルのひとつです。特に新型コロナウイルス感染症の影響で、お客様が実店舗に行けない状況では、顧客関係の維持は非常に重要です。
ShopifyではマーケティングセクションにShopify メールをローンチし、マーチャントの皆さまがメールマーケティングをより簡単に実行できるようになりました。デザインの知識や経験も必要なく、ドラッグアンドドロップでおしゃれなメールが簡単に作れます。さらにオートメーション機能も今後追加予定です。
Pingのチャット機能を使用してビジネスを成長
Shopify Ping(現在英語版のみの提供)は無料のメッセージアプリで、皆さまとチームの皆さまがお客様や潜在顧客からの質問に簡単に答えられるようになります。Pingは現在iOSのみでの公開となっていますが、近いうちにAndroidバージョンを公開予定です。
Shopチャネルを使って近くのお客様にリーチ
決済から発送まで、Shop(現在英語版のみの提供)ではすべての顧客体験を一段階押し上げるので、リピーターの獲得にもつながります。
Shopでは、お客様の決済情報を自動で様々なデバイスに保存し、彼らにより速い決済体験を提供します。さらにShopではリアルタイムでの配送追跡や、二酸化炭素排出をオフセットしながら皆さまのストアの売上を向上させます。そして、皆様の管理画面でShop Payを有効化することで、お客様は安全にワンタップで商品を購入できます。さらに今後Shopチャネルを使うことで、Shopアプリの中でのストアの見え方やプロフィール、画像などをお好きなように編集することができます。
ShopはShopify ペイメントをご利用のマーチャントに公開されています。
バックオフィス機能を進化
商品ページのプレビュー機能
新しく公開される機能では、作成した商品を下書き状態で保存することができるようになります。これにより下書き状態で商品をチェックして、その後公開するというステップを踏むことができるようになります。また、過去のシーズンの商品をアーカイブできる機能も追加します。これらの機能は今年の後半に公開予定です。
商品作成をより速く
商品を皆さまのスマホのカメラで撮った写真から直接作成できるようになります。さらに商品説明や価格、バリエーションなどの重要な情報も、カメラで写真を撮影してすぐに追加できます。
また、デスクトップでは、今後ひとつのページから複数の商品を設定できる機能が公開されます。さらに各新商品の重要な情報をひとつのページから入力することができるようになるので、今までよりも速く設定でき多くの時間を節約できます。本機能は今年の後半に公開予定です。
注文一覧の新デザインを公開
新しく公開する注文一覧のデザインでは、商品や購入者の情報をより速く確認することができます。
従来は、各注文をクリックして発送処理を行う必要がありました。今後、公開される新デザインでは顧客情報や、注文された商品や、配送方法など必要な情報すべてをひと目で確認できます。これにより商品の発送をより効率的に管理できます。本機能は今日から利用可能です。
在庫管理の改善
在庫管理はビジネスを運営する上で最も大変なことのひとつです。在庫レポート機能により、すでにある在庫数に関するより深いインサイトが提供されるので、皆さまがいつ商品を再注文するかなどの決定を助けます。
さらにこのツールにより、すでにある在庫の価値に関する広い視点が提供されるので、皆さまは継続的に在庫をモニターし、在庫費用の軽減をすることができます。
在庫レポートは今日から利用可能です。
さらにShopify内でサプライヤーから在庫の注文、追跡、そして受取ができるようになる注文書機能もお使いいただけます。こちらの機能は現在すべてのマーチャントに向けた公開を進めています。そして受け取った商品をShopifyモバイルアプリからスキャンする機能の追加も現在開発中です。
商品返品のワークフローが一元化
近い将来に一元化されたバックオフィスから返品管理が可能になります。皆さまはフルフィルメント、編集、配送、返金そして返品などどのようなアクションをもShopify内で実現することができます。これにより複数のツールやシステムを使用する必要がなくなり、多くの時間を削減することができます。
また、皆様のビジネスに合った返品ポリシーを作成することもできるようになるので、顧客ロイヤルティを高めるより良い購買体験をお客様に提供することが可能です。本機能は今年の後半に利用可能になります。
注文をより速く、より簡単に
店頭受取機能でビジネスを成長
BOPISと呼ばれる店頭受取機能を使うことで、お客様は送料を節約して、オンライン注文を実店舗で受け取ったり、道端で受け取ったり、お好きなロケーションで受け取ることができます。これらの注文はShopifyの管理画面、モバイルアプリまたはShopify POS Proで管理できます。
オンラインストアと紐づいているロケーションは、すべて店舗受取のロケーションとして設定でき、さらにロケーションごとに独自の店舗受取の説明を加えることができます。
また、皆さまが店舗受取の準備が終わると、お客様はすぐにメールにて受け渡しの通知を受けます。また伝票を印刷して注文に入れることもできます。
この機能は以下の事業者をのぞいて利用可能です
- 20以上のロケーションをお持ちのマーチャント
- 複数ロケーションの在庫機能を使っていないマーチャント
- 発送元がひとつのマーチャント
- Plusのカスタムチェックアウトを使っているマーチャント
ローカルデリバリー体験
新しいローカルデリバリー機能により近くのエリアへの配達が簡単になります。配送エリアの制限、独自の配送料や最低注文価格を設定し、管理画面・モバイルアプリ・POSから管理することができるようになります。
配送エリアでは配送可能な地域の郵便番号や、発送元の店舗からの一定の距離を設定することができ、商品が購入できる地域を制限することができます。さらに新しいローカルデリバリーアプリでは最適な配送ルートを作成し、商品が配送中のときにはお客様へ通知が送信されます。本機能は現在世界中のマーチャントに向けて公開中です。
Shopify フルフィルメントネットワーク(米国限定)の配送
お客様との直接的な関係は購入完了のボタンを押したからといって終了するわけではありません。お客様は注文した商品が速くそして安く届く経験に対して今まで以上の期待を抱いています。
Shopify フルフィルメントネットワーク(日本未上陸)は発送をより速くより安くしたい事業者に開かれています。 現在は米国内のどなたでもお申し込みいただき使用することができます。Shopifyでなら、発送データと箱や同梱物のブランディングをコントロールすることができます。
この機能は現在米国で1日あたり10〜10,000注文数のマーチャントの皆さまにご利用いただけます。
テクノロジーの進化でよりスピードアップしたフルフィルメントを提供
2019年にShopifyは6 River Systemsという会社の買収に合意し、マーチャントのためのフルフィルメントネットワークに協働ロボットを使用しています。「Chuck」と呼ばれるロボットは倉庫内の作業効率を向上させ、50%の歩行を減少させ、従業員の怪我につながる重いカートの運搬作業を削減しました。
6 River SystemsとShopify フルフィルメントネットワークで、私たちは皆さまに世界で最も先進的で、テクノロジードリブンの倉庫を構築し、皆さまのようなビジネスにより速く安い発送を提供します。
ストアのパフォーマンスを向上
速くなったストアフロントレンダラー
ストアに画像をアップロードすると、Shopifyはその画像を最適化して可能な限り速く読み込むようにしています。
私たちはテーマとオンラインストアを司るエンジンを再構築し、50%から100%のストアの読み込み時間の改善をします。現在この機能はPlusで利用可能で、今年の後半にはすべてのマーチャントにお使いいただけます。
オンラインストアパフォーマンスの向上
パフォーマンスダッシュボードと呼ばれる機能を今後公開し、マーチャントの皆さまはご自身のストアのパフォーマンスが確認できるようになります。これによりテーマに変更を加えたり、アプリをインストールしたり、またはビジネスの誰かがログインをしてテーマを更新したときなどのパフォーマンスをタイムスタンプとともに確認することができます。ダッシュボードではストアのどこの領域がストアのスピードに影響を与えているかを確認できるので、改善策を考えるときの役にも立ちます!
この機能はベータ版が今年の後半に公開予定です。
皆さま、Shopify Reuniteはいかがだったでしょうか。本編の録画版をご覧になりたい方はぜひ下のリンクをクリックしてください。また、日本語字幕版もすぐに公開予定です!