「インスタの公式マークを取得するにはどうしたらいい？」「認証バッジを取得するメリットは？」「一般人でも申請できる？」そんな疑問を感じてはいませんか。
この記事では、認証バッジの取得条件や申請方法、メリットなどについて解説します。公式マークの取得を検討している人は、ぜひこの記事を参考に、認証バッジの申請をしてみてください。
インスタの公式マーク（認証バッジ）とは？
インスタグラムの公式マークとは、ユーザー名の右側に表示されている青いチェックマークのことです。正式には認証バッジと呼ばれ、ユーザーが本物であることを意味します。
青いチェックマークがついていれば、公式アカウントと証明できるため、著名人や企業、ブランドなどのなりすまし被害が防げます。
インスタの公式マーク（認証バッジ）の4つの取得条件
認証バッジを取得する際の詳細な審査基準は公開されていませんが、上記4つの条件を満たす必要があります。これらの条件を満たしたうえで、コミュニティ規定や利用規約に準拠していれば申請が可能です。
1. 本人である
登記されている団体やビジネス、実在の個人でなければなりません。そのため、申請の際には、個人の場合は運転免許証を始めとする本人確認書類、企業であれば会社定款や納税申告書などの企業を証明する書類の提出が必要です。
2. 唯一である
個人や団体、企業ごとに申請できるアカウントは一つだけです。例外的に、同一の個人や団体であっても言語が異なれば複数申請することが認められています。ペットに関するアカウントのような、一般的な趣味・関心のアカウントは認証されないため注意しましょう。
3. 完全である
プロフィール写真や自己紹介が整っており、アカウントが公開されている必要があります。また、1件以上の投稿がされているアクティブな状態と認識されなければなりません。
基本的には、プロフィール写真と自己紹介の記載があれば、完全性の基準は満たされていると判断される場合がほとんどです。
4. 有名である
多くの人に知られていて、検索される頻度の高い個人や団体、企業であることが求められます。
審査の際には、各種SNSやウェブサイトなどで取り上げられているかが確認されます。ただし、広告や有料コンテンツはニュースソースとしてみなされません。
また、知名度の審査には、フォロワー数に関する規定は定められていないことから、フォロワー数が少なくても審査に通る可能性があります。
インスタの公式マーク（認証バッジ）の付け方
1. 申請リクエストを送信する
申請する際はアプリから手続きをします。ブラウザからでは申請ができないため注意しましょう。
ビジネスアカウントになっていない場合はまずプロアカウントへ切り替えます。
- 「設定とプライバシー」を開く
- 「アカウントの種類とツール」を選ぶ
- プロアカウントに切り替える
プロアカウント内のビジネスアカウントへ切り替えが完了したら、申請フォームを以下の手順で開きます。
- 「設定とプライバシー」を開く
- 「ビジネスツールと管理」を選ぶ
- 「認証のリクエスト」を選択する
ユーザーネームと氏名や企業名、団体名を記入し、提出する本人確認書類を選びます。
2. 本人確認書類を提出する
本人真正性を確認するため、公的な書類を提出しなければなりません。個人の申請で提出できる主な書類は以下のとおりです。
- 運転免許証
- パスポート
- 国民識別カード
企業の場合は、以下の用意が必要です。
- 会社定款
- 納税申告書
- 直近の公共料金請求書
いずれか一つを選択し、データもしくは画像をアップロードします。その際に、画像に汚れがあったりぼやけていたりすると、情報を読み取れず審査に落ちる原因となってしまうので注意しましょう。
3. 知名度の確認を受ける
自分が以下のどのジャンルに該当するかを選択します。
- スポーツ
- 音楽
- エンターテイメント
- ゲーマー
- グローバルビジネス/ブランド/団体
- ニュース・メディア
- 政府・政治
- ファッション
- デジタルクリエイター/ブロガー/インフルエンサー
- その他
該当するジャンルを一つ選択したら、どのような人物にフォローされているかなども任意で入力します。また、アカウントの名称以外に認知されているハンドルネームや愛称、略称などがあればすべて記入しましょう。
そのほかに、公式アカウントとして紹介されている以下のようなリンクがあれば、ニュースソースとして挿入します。
- XやTikTokなどの各種SNS
- アカウントが紹介されているウェブサイトのリンク
- ネットニュース
リンクは最大5つまで挿入できますが、広告や有料コンテンツは対象になりません。
4. 30日以内に結果が通知される
すべての項目に記入したら、内容に不備がないか確認し送信ボタンを押します。審査が完了すると、30日以内にアクティビティに通知が届きます。
ただし、結果が通知される前に、再申請してしまうと最初の申請がキャンセルされてしまうため注意が必要です。
インスタの公式マークをMeta認証から取得する手順
Meta認証は、アカウントが本物であり認証されていることを示す有料サブスクリプションで、2023年7月から日本でも開始されました。
通常、認証バッジは著名人や企業などのビジネスアカウントしか申請できませんが、Meta認証は認証プロセスを完了した個人アカウントやクリエイターアカウントでも公式マークをつけることができます。
1. 申請条件を確認する
Meta認証を利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- 18歳以上
- プロフィールに顔写真が使用されている
- ユーザー名がMeta認証の基準に沿っている
- 投稿履歴があるアクティブなアカウントである
- 2段階認証が有効になっている
- プロフィールの写真と名前が公的期間の本人確認書類と一致している
また、ビジネス用Meta認証も段階的に導入されているため、通常のMeta認証の条件に加え、以下の内容を満たしていればビジネスアカウントで申請することも可能です。
- ビジネス向けMeta認証を利用できる国に所在地がある
- ビジネスポートポートフォリオの全権がある
- 特定の期間内に規定の回数以上、ポートフォリオ名等の変更をしていない
ビジネスポートフォリオとは、ビジネスマネージャアカウントともいわれていたInstagramやFacebookのすべての広告やマーケティング活動を一元管理できる機能のことです。
2. アプリから「Meta認証」を選択する
Instagramのアプリを開いたら、以下の手順で「Meta認証」を選択します。
- 「設定とプライバシー」を開く
- 「アカウントセンター」に移動する
- 「Meta認証」を選択する
アカウントセンターに移動後、Meta認証が利用できる場合はプロフィール名の下に「Meta認証が利用できます」と表示されます。
3. 支払い方法を選択する
支払い方法は、GoogleかAppleのアプリストアもしくは、Meta Payを利用できます。申込方法によって、月額料金が異なるため注意しましょう。
- ウェブ申込：月額1,600円（税込）
- iOS・Androidからの申込：月額2,000円（税込）
4. 本人確認書類を提出する
公的機関が発行した写真付きの本人確認書類をアップロードします。アップロードする際は、以下の点に注意しましょう。
- 生年月日・名前・写真が記載されている
- 顔全体がはっきり写った写真が使用されている
- プロフィールの名前と一致している
- 有効期限内である
申込後、2日程度で審査が完了します。審査完了後に、青いチェックマークが付与されます。
インスタの公式マーク（認証バッジ）を取得するための3つのコツ
1. プロフィールを整える
公式マークを取得している多くのアカウントがプロフィールに力を入れています。以下の点を意識して自分のアカウントのプロフィールを整えてみましょう。
ガイドラインによるとほかのSNSリンクをプロフィールに記載していると認証を得られない可能性があります。そのため、XやTikTokのアカウントURLの記載は避けましょう。
2. フォロワーを増やす
フォロワーを増やすことで、アカウントが活性化するため、認知度の向上につながります。
基本的に、認証バッジの付与にフォロワー数は関係ありません。しかし、フォロワー数の増加によって、投稿を閲覧する人数が増えれば、探索ページや視聴者フィードに表示される可能性があります。
フォロワー数を増やすには以下のような取り組みがおすすめです。
ただし、フォロワーを購入する行為は絶対にやめましょう。購入したフォロワーは非アクティブなアカウントである場合が多く、認知度の向上にはつながりません。
3. ガイドラインを順守した投稿をする
公式マークを取得するためには、インスタのコミュニティガイドラインに従っている必要があります。以下のような行為はガイドラインに違反してしまうため、注意しましょう。
- ヌード画像の投稿
- 共有する権利のない写真や動画の投稿
ヌード画像については、子どもの全裸や半裸の写真も悪用される恐れがあることから、削除対象になる可能性があります。また、インターネット等で入手した画像や動画を許可なく投稿する行為は、知的財産権の侵害にあたるのでやめましょう。
インスタの公式マーク（認証バッジ）は一般人でも申請できる？
認証バッジは一般人でも申請できます。取得条件の知名度には、フォロワー数や検索数などの具体的な数字は挙げられていません。フォロワー数が2,000〜3,000人程度でもチェックマークがついているアカウントもあるので、取得を希望する人は申請してみましょう。
万が一、審査に通らなかった場合でも、30日以上経過すれば再申請ができます。しかし、何らかの改善をせずに、再申請を繰り返しても審査には通りません。取得条件を見直し、不足していると感じるポイントを改善しておきましょう。知名度を上げるためにフォロワー数を伸ばす施策を考えてみるのもおすすめです。
インスタ公式マーク（認証バッジ）のメリット
信頼を得やすくなる
認証バッジがつくことで本物であると証明されるため、ユーザーの信頼を得やすくなります。
たとえば、芸能人のアカウントを検索した際に、青いチェックマークがないと偽物ではないかとフォローを躊躇してしまう人もいるでしょう。しかし、青いチェックマークがついていれば、本物だとわかるので、安心してフォローできます。
また、SNSマーケティングをする場合、公式アカウントと証明されていることで、紹介している商品やサービスへの信頼も高まる傾向にあります。
なりすまし被害の対策ができる
認証を受けるには一定の基準を満たす必要があるため、なりすましと区別することが可能です。
万が一、偽アカウントによる詐欺や誤情報の発信などが行われても、本物のアカウントに公式マークがついていれば、偽アカウントと明確に区別できるため被害を最小限に防げるでしょう。
フォロワー数の増加につながる
青いチェックマークがついているアカウントは、信頼性や権威性が高まるため、フォロワー数の増加につながりやすいのが特徴です。
また、ユーザーに注目されやすく、検索上位に表示されやすい傾向にもあります。検索上位に表示されれば、インプレッション（閲覧数）が拡大するので、より多くの人にフォローされやすくなるでしょう。
たとえば、日本語のわからない海外のユーザーであっても、青いチェックマークがついていれば公式アカウントと判断できるので、安心してフォローしてもらえます。
インスタで稼ぐには公式マーク取得のメリットは大きいといえるでしょう。ただし、ステマを疑われてしまうような投稿をすると、企業やブランドの信頼を損ねてしまうため注意しましょう。
インスタの公式マーク（認証バッジ）の3つの注意点
1. ユーザーネームの変更はできない
青いチェックマークが付与されるとインスタのIDであるユーザーネームの変更ができなくなるため、認証を受ける前に表記に間違いがないか、長く使えるものであるかを確認する必要があります。
一方、ユーザーネームの下に表示される「名前」はいつでも変更可能で日本語も使用できるので、ユーザーネームを正しく登録しておけば、認証後に変更できなくてもそれほど大きな問題にはならないでしょう。
2. 優先表示されるわけではない
青いチェックマークは公式アカウントの証明であり、投稿が優先的に表示される権利ではありません。また、権威性や専門性、重要性などを示すものでもないという点にも注意しましょう。
しかし、青いチェックマークが表示されていることで、ユーザーからの信頼を得やすいのも事実です。ユーザーからの信頼性が高いアカウントは、Instagramから高評価を得やすいので、結果的に検索上位表示されやすい傾向にあります。
3. 公式マークは取り消されることもある
規約に違反した運営をすると、不適切なアカウントとして認証バッジの取り消しやアカウントの停止措置が取られる可能性があります。特に、以下の行為はアカウントの停止や削除措置が取られるため注意が必要です。
- 公式マークの販売や譲渡、宣伝
- 自己紹介やプロフィール写真を使って規約やガイドラインに違反するサービスや活動の宣伝をする
- 第三者を通してアカウント認証を受けようとする
- アカウントの公開・非公開を何度も切り替える
アカウントの公開・非公開などはフォロワー限定の情報発信などで意図せず繰り返してしまうかもしれません。認証取り消しやアカウント停止にならないよう、規約はしっかりと確認しましょう。
まとめ
認証バッジを手に入れるためには、本人性・唯一性・完全性・知名度の4つの条件に該当する必要があります。特に知名度は、各種SNSやニュースサイトなどの複数のニュースソースに公式アカウントとして取り上げられていなければなりません。一方で、フォロワー数や検索数に関しては明記されていないため、フォロワー数が少なくても審査に通る可能性はあるでしょう。
また、一般ユーザーであっても、Meta認証に登録すれば有料で青いチェックマークをつけることが可能です。認証バッジの取得に悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考に、青いチェックマークを手に入れてみてください。
よくある質問
インスタの公式マークは一般人でも申請できる？
インスタの公式マークは一般人でも申請可能です。フォロワー数や検索数などの規定はありませんが、知名度などの審査があります。
インスタの公式マーク（認証バッジ）は有料？
ビジネスアカウントであれば、無料でインスタの公式マークを申請できます。個人アカウントやクリエイターアカウントの場合は申請できないので注意しましょう。
ただし、個人アカウントやクリエイターアカウントでも、有料のサブスクリプションであるMeta認証に登録することで、認証バッジを手に入れられます。
インスタの公式マークはフォロワー数が少なくても取得できる？
インスタの公式マークはフォロワー数が少なくても取得できます。しかし、審査基準にフォロワー数は明記されていないものの知名度は申請条件に挙げられているので、各種SNSやニュースサイトなどで公式アカウントとして扱われている必要があります。
文：Kana Fukuzumi
